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帽子の話

   

真夏の風物に涼しさを添える麦わら帽子は、春日部市の特産品です。県東部に位置する春日部市は市のほぼ中央を古利根川が流れ、土地が肥沃で昔から米や麦の生産地でした。 副業として麦〔主に大麦〕の稈〔茎〕の部分を利用して麦わら真田〔真田編み〕を作り、これを海外に輸出していました。 明治10年ごろからは、輸出のかたわら手縫いで帽子を作り、東京を中心に関東一円に販売し帽子の流行の先端をひらいたのでした。 明治25年ころには、ドイツから手回しミシンを輸入して生産能力をアップさせました。 この発展期に作られたのが、主に農作業に使用してきた労働帽子で、産地として全盛を極めた帽子でした。 しかし、その後、労動用帽子は、経済が高度の成長するなど、社会情勢の変化で専業農家が減少したため需要も少なくなり、 昭和40年代には、レジャー志向の高まりとともにカラフルなレジャー用帽子の生産に転換しました。

麦わら帽子は、時代が移り変わっても自然からの恵みによって多くの人たちに愛されてきました。 それは自然のもつあたたかさが人との調和をもたらしてくれるからだと思います。 麦わら帽子=農作業用帽子と多くの方がイメージされる事と思いまが、近年染色技術の進歩により豊富なカラーバリエーション化 流行の形、新素材の開発、装飾技術や変化にとんだ装飾品によって高級帽子へと変化してきました。 私たちは、帽子は日よけや、防寒のためだけでなく、ワクワク ドキドキするような、被りたくなるような帽子作りを目指しています。 だからと言って奇抜なものやデザインばかりを追及するつもりはありません。物つくりの基本である心を込めた逸品を多くの方にご提供させて頂きたいと考えています。 帽子は見ているだけではなにも感じません。被ってみるとまた違う自分に出会える喜びがあります。その喜びに少しでも貢献したいと考えています。